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KYOUSYOKU

みんなで食べる みんなで感じる「KYOUSYOKU」
みんなで食べる みんなで感じる「KYOUSYOKU」
村の木清福会(保育園)では、未来への懸け橋である、子どもたちのために、みんなで食べる、みんなで感じる、「KYOUSYOKU」を行っています。

「KYOUSYOKU」とは

身体・心・味覚の土台ができあがる幼児期に、共に食べることを柱として、正しい食習慣を身につけることを目的としています。
実施することで、子どもたちの体質改善が施され、自分自身の身体に良い食材が選択できるようになってきます。
また、誰もが同じ給食を共に食べられることに重点を置き、アレルゲンとなる食材を極力使用せず、地産地消や季節の食材を多く取り入れた日本トップレベルのオーガニック給食KYOUSYHOKUを提供しています。
このように、アレルギー児と非アレルギー児の隔てを無くすことで、“みんなで食べる・みんなで感じる”共食を実現していきます。

目的:正しい食習慣を身につけ、子どもたちの未来を輝くものとする

急激な社会情勢の変化に伴い、幼児期の子どもたちを取り巻く“食環境”が軽んじられ、心と身体の成長に大きな悪影響を及ぼしています。農薬、食品添加物、遺伝子組み換え食材、サプリメント、保存料などの使用増加により1990年代から、小児うつ、食生活習慣病、多動症、アレルギー、アトピー性皮膚炎、花粉症、発達障害、便秘、下痢などの症状が出ている幼児が増加し、年々深刻化・慢性化しています。

子どもたちの成長を妨げる2つの原因

原因その1

東京オリンピックにおいて、選手村に提供するために必要な国際基準「グローバルGAP」を取得している農家は全体の1%未満しかおらず、国産食材だけでは賄えないという問題が明らかになるなど、日本の食に対する安全基準は世界基準を下回っています。

原因その2

共働きや核家族、ひとり親など、近年家庭環境は大きく変化しました。
その影響で、「季節の食材を利用した丁寧な食事がつくれない」、「時間がつくれず、ゆっくりと食べさせられない」という声が増加傾向にあります。
また、1970年代より外食産業が急激に拡大してきたことも食生活の変化に大きな影響を与えています。

野菜や調味料について

有機認定された野菜や、手間暇かけて生産した調味料を使用しています。また、有機食品認定には欠かせない「有機JASマーク」の食材を多く使用して、給食やおやつを提供しています。
この「有機JASマーク」は登録認証機関が検査し、認証された事業者のみマークの使用を許可されます。
また、提供する食材は一般市場で入手することが困難であるため、各家庭で食することが難しく、価格帯も通常食材より2~3倍ほど割高となっています。

給食メニュー例

離乳食・普通食ともに、基本ベースは玄米和食メニューとなります。
ただし、子どもたちが違和感なく美味しい給食を喜んで食べてもらうため、人気メニューである洋食や中華も取り入れています。
また、科学的に処理された食材や3大アレルゲン(卵・乳・小麦)はなるべくカットし、農薬が多く使用されているフルーツなどの提供も自粛しています。肉魚については月に2~3回程度提供しています。

洋食メニュー例

コロッケ・ピラフ・ポタージュ・玄米ドリアなど

中華メニュー例

中華スープ・蓮根と人参ボールの酢豚風・麻婆豆腐・春雨サラダなど

「KYOUSYOKU」を食べている子どもたちの様子

「KYOUSYOKU」を食べている子どもたちの様子
食材に興味を持つようになった。
乾燥肌の子どもの皮膚が少し落ち着いていた。
便通が良くなり、便の色も変わってきた。(黒っぽい色から茶色)
家庭でも食事に気を付けるようになった。(職員・保護者)
よく噛むことを意識する園児が増えた。

「KYOUSYOKU」導入3ヶ月後の子どもたちの様子

すくすく(年少)

野菜嫌いだった子どもたちが、沢山食べられるようになりました。
また、アレルギーを持つ子どもたちが給食を楽しみにする姿が見られたり、おかわりができることを喜ぶ様子が見られたりするようになりました。
その他にも、食事への感謝や、皆で一緒という思いも生まれています。

にこにこ(1歳児)

アレルギーを持つ子どもが、皆と同じ給食を食べることができるため、子ども同士給食を見せ合いながら楽しく微笑む姿が多く見られるようになりました。
また、野菜はもちろん、納豆を好んで食べる子どもたちが増え、私たち職員が驚かされています。今後の変化も楽しみです。

はぐみの森(年中)

以前に比べると、噛むことを意識する子どもが増えたと感じる中、野菜や納豆が苦手な子どもも、少しずつ食べる量が増えています。
また、朝食後の排便習慣が身についてきたため、給食後に排便する子どもが減ってきたように感じます。

けいなん(年長)

給食時、どんな食材が入っているのか興味深く観察して「先生これなあに?」と質問をしてくれる子どもが増えています。
また、食材によって旬があるなど、クラスで話し合う機会がとても増え、食に対する意識が高まってきたと感じる毎日です。

「KYOUSYOKU」で使用している調味料のご紹介

世界に通用する有機ごま

世界に通用する有機ごま
「KYOUSYOKU」では和田萬のごま製品を使用しています。
和田萬は、日本の有機認証だけでなく、アメリカとEUでも販売できるだけの製造の認証を受けています。
ほぼすべての世界にむけて販売ができる安全性を有した工場で、安全につくられた有機原料を使って、ごま製品を製造しています。

使用している有機ごまって?

有機とは、種まき・植え付け前2年以上の間、農薬・化学肥料を使用していない畑で栽培され、かつ認証機関による「有機JAS認証を受けた農産物」のことです。
農薬や化学肥料を使わないことは、私たちの身体にも良いだけでなく、畑にも無理をさせない、良い商品といえます。

小さな粒に大きなパワー!!

昔からごまは身体にいいと伝えられてきたけれど、ごまの栄養が科学的に解明されたのは最近のこと。
今ではみんな知っている“セサミン”だけじゃなく、ごまにはいろんな栄養がぎゅっとつまっているんです。
金ごま油「金の雫」(和田萬)
金ごま油「金の雫」(和田萬)
有機白いりごま(和田萬)
有機白いりごま(和田萬)
有機白ごまペースト(和田萬)
有機白ごまペースト(和田萬)

食教育プランニングコーチ 永原 味佳先生

プロフィール(幼児食教育研究家)

幼児食教育研究家_写真
女子栄養大学卒。大学在学中より食の世界に20年以上携わり、その仕事は多岐にわたる。
テレビ・雑誌の撮影から、外食産業・中食等・食品メーカーのメニュー開発・商品開発に携わり、その企業は100を超える。
海外からのレストランチェーン導入なども手掛け、ターゲットに合わせた味づくりのプロ。
現在も食品メーカーの開発に携わっており、添加物やオーガニックにも精通し、様々な角度から食の提案をしている。
自身の幼少期のアレルギーや、大人になって発症した悪性腫瘍により、改めて「食べる」ということを学び直した。現在は「幼児の時の食はその子の身体の一生を決める」と強く思い、東京で「正食」を伝える教室を10年続けている。
また、幼児食研究家として各地で講演活動や食育指導をしている。
ライフワークは、全国各地の生産者を回り食の現場を見ることである。
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